まだ知らぬ、日本を訪ねて

趣味の日本庭園や近代建築の紹介ブログです。

目白庭園【訪問編】

目白庭園  撮影:2023.04.22

庭園情報

  • 名称:目白庭園
  • 完成:平成2年(1990)
  • 作庭:伊藤邦衛

閑静な住宅街に造られた静かな庭園

 東京都豊島区の目白庭園。目白駅から徒歩5分程度の場所にあるこの庭園は、平成2年(1990年)に造られた比較的新しい庭園です。小規模ながら、程よくまとまり、整備も行き届いている雰囲気の良い庭園です。

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所沢航空記念公園 日本庭園【訪問編】

所沢航空記念公園 日本庭園  撮影:2023.02.12

庭園情報

  • 名称:所沢航空記念公園 日本庭園
  • 完成:平成11年(1999)
  • 設計:(彩翔亭)青島利浩、西川生哉、渋谷卓夫、藤浦晃、森下由里 他*1

 埼玉県所沢市所沢航空記念公園。戦前は、帝国陸軍の所沢陸軍飛行場、敗戦後は在日米軍基地だった敷地の一部が返還され、所沢航空記念公園として昭和53年(1978)に開園しました。その一角に日本庭園が造園されたのが平成11年(1999)。比較的新しい庭園ですが、適度な大きさで気持ちの良い日本庭園です。

 訪問当日の様子は下記ページでも掲載していますので、よろしければご参照ください。

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*1:小林治人と東京ランドスケープ研究所(1998)「所沢航空記念公園茶室」『建築ジャーナル(別冊)』926号 p29

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日光田母沢御用邸記念公園【訪問編】

日光田母沢御用邸記念公園  撮影:2022.08.13

建築・庭園情報

大正天皇昭和天皇、そして上皇陛下ゆかりの御用邸

 日光東照宮輪王寺からほど近い場所に、日光田母沢御用邸記念公園があります。ここは、皇太子嘉仁親王殿下(後の大正天皇)の御静養地として造営された御用邸で、大正天皇昭和天皇、そして現在の上皇陛下の三代にわたってご利用されました。どことなく穏やかで雅な雰囲気の漂う御用邸です。敗戦後は栃木県が所有し、宿泊施設や博物館として活用された後、平成12年(2000)に「日光田母沢御用邸記念公園」として開園、平成15年(2003)には国の重要文化財に指定されました。

 訪問当日の様子は下記のページでも掲載していますので、よろしければご参照ください。

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英国大使館別荘記念公園【訪問編】

英国大使館別荘記念公園  撮影:2022.08.12

建築・庭園情報

明治維新を見た英国外交官・アーネスト・サトウ卿が辿り着いた安らぎの地

 幕末、明治維新を一外交官として関わり、その後駐日英国公使や駐清英国公使を務めたアーネスト・サトウ卿。彼が駐日英国公使時代に奥日光で別荘を建てたことはあまり知られていません。その後別荘は歴代の駐日英国大使へと引き継がれ、現在では「英国大使館別荘記念公園」として一般公開されています。

 訪問当日の様子は下記のページでも掲載していますので、よろしければご参照ください。

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*1:日光自然博物館『英国大使館別荘記念公園』https://www.nikko-nsm.co.jp/british.html(2022.12.30 閲覧)

*2:日光自然博物館『英国大使館別荘記念公園』https://www.nikko-nsm.co.jp/british.html(2022.12.30 閲覧)

*3:英国大使館別荘記念公園『現地解説板 サトウの別荘へのこだわり』(2022.08.12 閲覧)

*4:井戸桂子(2009)「アーネスト・サトウにとっての日光中禅寺」『駒沢女子大学 研究紀要』p40

*5:英国大使館別荘記念公園『現地解説板 こだわりの庭園で植物を楽しむ』(2022.08.12 閲覧)

*6:英国大使館別荘記念公園『現地解説板 こだわりの庭』(2022.08.12 閲覧)

*7:日光自然博物館『英国大使館別荘記念公園』https://www.nikko-nsm.co.jp/british.html(2022.12.30 閲覧)

*8:日光自然博物館『英国大使館別荘記念公園』https://www.nikko-nsm.co.jp/british.html(2022.12.30 閲覧)

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二条城 二之丸庭園・本丸庭園・清流園【訪問編】

二条城 二之丸庭園  撮影:2020.01.13

庭園情報

二条城に存在する三つの庭園

 京都御苑から徒歩20分足らず、 徳川将軍家が御所防衛と将軍上洛時の宿泊所として建設した二条城があります。そこには、将軍家の威信をかけた二之丸庭園、明治天皇の御叡慮により改造された本丸庭園、そして京都市が当時の総力を挙げて作庭した清流園の三庭園が造園されました。

 訪問当日の様子は下記ページでも掲載していますので、よろしければご参照ください。

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青岸寺庭園【訪問編】

青岸寺  撮影:2022.05.02

庭園情報

  • 名称:青岸寺庭園
  • 作庭:香取氏
  • 施主:興欣和尚
  • 完成:延宝六年(1678)
  • 保護:国指定名勝 青岸寺庭園

鉄道要衝の地にある名勝庭園

 滋賀県米原市東海道本線北陸本線、そして東海道新幹線が乗り入れる鉄道要衝の地、米原駅から徒歩10分程度の距離に位置するのが、青岸寺庭園です。青岸寺は婆娑羅大名・佐々木道誉の発願により南北朝時代に建立された米泉寺を起源とする寺院ですが、戦国時代に兵火により本尊のみを残して焼失、約150年後の江戸時代前期に再興されました。見る者を一瞬で別世界に誘う名庭は延宝六年(1678)に作庭され、現在では国の名勝に指定されています。

 訪問当日の様子は下記のページでも掲載していますので、よろしければご参照ください。

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慶雲館【訪問編】

慶雲館  撮影:2022.05.02

庭園情報

  • 名称:慶雲館庭園
  • 作庭:七代目小川治兵衛、八代目小川治兵衛
  • 施主:二代目浅見又蔵
  • 完成:明治45年 (1912)
  • 保護:国指定名勝 慶雲館庭園

建築情報

  • 名称:慶雲
  • 建築:平山久左衛門
  • 施主:初代浅見又蔵
  • 完成:明治20年(1887)
  • 保護
    • 国指定史蹟 明治天皇長浜行在所(昭和29年指定解除)
    • 日本遺産「海を越えた鉄道」構成文化財

長浜の迎賓館と名勝庭園

 滋賀県長浜市長浜駅に程近い場所に「慶雲館」があります。慶雲館は明治天皇行在所として、明治20年(1887)に近江の実業家・浅見又蔵氏(初代)により建設されました。竣工当時は庭園がなかったのですが、25年後の明治45年(1912)に七代目・小川治兵衛氏によって作庭され、現在では近代日本庭園の傑作の一つと紹介される国指定名勝の庭園です。

 訪問当日の様子は下記のページでも掲載していますので、よろしければご参照ください。

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