令和4年12月、所沢航空記念公園を散策しました。事前の下調べをほとんどしていませんでしたが、なかなか見所が多い公園でした。
所沢航空記念公園
所沢航空記念公園は元々、明治44年(1911)に日本で最初の飛行場(後の所沢陸軍飛行場)が開設された場所となります。敗戦後に在日米軍基地として使用されていましたが、昭和46年(1971)から現在までに約7割が返還、跡地の一部を活用して昭和53年(1978)に所沢航空記念公園が開園されました。
YS-11
西武新宿線の航空公園駅の近くにYS-11(JA8732)が屋外展示されています。YS-11は、敗戦後に初めて日本のメーカーが開発した旅客機で、航空産業のみならず戦後復興の象徴として記憶される航空機です。実際間近でみると、意外と小さい、という感想を受けます。早く、YS-11の正当な後継機を見てみたいものですね。
日本庭園
所沢記念公園には日本庭園も造園されています。平成時代に造園された庭園で、小規模ながら雰囲気の良い庭園でした。訪問当日は滝の水量が多くなかったため、枯滝のような状況でした。また別の機会にも再度訪問したいですね。
蝋梅園
日本庭園の近くには蠟梅園が整備されています。ほんの一部、蝋梅が開花していましたが、まだまだこれからの感じです。シーズンが来たら、また来訪したいですね。
沈床茶園
沈床茶園は、かつての所沢陸軍飛行場の滑走路跡に造られた花壇です。冬の寒いこの時期は、さすがに花は咲いていませんでしたが、かえってかつての滑走路だったころを想像することができました。
C-46中型輸送機(天馬)
所沢航空発祥記念館の近くにC-46中型輸送機(天馬)が屋外展示されています。C46中型輸送機は米国のカーチス・ライト社が昭和15年(1940)から製造され、我が国においては昭和30年(1955)に航空自衛隊に装備された輸送機です。外観の状態が非常に良い感じに整備されている、所沢航空記念公園の顔とも言える航空機です。
所沢航空発祥記念館
所沢航空発祥記念館は、平成5年(1993)に開設されたミュージアムで、館内には所狭しと航空機が展示されています。館内には展示機の他にも飛行について学ぶことができる展示もあり、時間を忘れて楽しむことができました。
当日はあまり下調べを行わずに訪ねた所沢航空記念公園でしたが、見所が多く、非常に楽しめました。これでもまだ半分程度しか回っていませんので、いずれ近いうちに再訪したいですね。