まだ知らぬ、日本を訪ねて

趣味の日本庭園や近代建築の紹介ブログです。

令和4年8月 日光・鬼怒川温泉旅行 〜2日目〜

中禅寺湖中禅寺湖遊覧船  撮影:2022.08.12

 日光・鬼怒川温泉旅行の2日目は奥日光を訪ねました。日本近海で熱帯低気圧台風8号に発達し、3日目の天気が崩れることが予想されたため、当初の予定を変更した上での旅行となりました。

さかなと森の観察園

さかなと森の観察園  撮影:2022.08.12

 鬼怒川温泉駅から鉄道とバスを乗り継ぎ、途中渋滞にも巻き込まれて2時間強、さかなと森の観察園の最寄りである菖蒲ヶ浜バス停に到着しました。さかなと森の観察園は、国立研究開発法人水産研究・教育機構の広報施設で、研究施設の一部を一般公開しています。飼育池で給餌体験もでき、息子が非常に楽しそうにしていました。

資料館

さかなと森の観察園 資料館  撮影:2022.08.12
  • 名称:さかなと森の観察園 資料館
  • 旧称:帝室林野局宇都宮出張所日光養魚場庁舎
  • 建築:昭和11年(1936)

 園内にある資料館は、帝室林野局の宇都宮出張所日光養魚場庁舎として建てられた建築です。皇族方の控室に使用された貴賓室もあり、非常に雰囲気の良い建物でした。

中禅寺湖遊覧船

中禅寺湖遊覧船  撮影:2022.08.12

 さかなと森の観察園から徒歩6分ほど、菖蒲ヶ浜の桟橋から遊覧船に乗船しました。日光市内の渋滞の影響もあり、時間が限られていたため、遊覧船の中で慌ただしく昼食を食べながら、船の車窓を楽しみました。

イタリア大使館別荘記念公園

イタリア大使館別荘記念公園  撮影:2022.08.12

 大使館別荘記念公園の桟橋で遊覧船を下船し、かつてのイタリア大使館の別荘を訪ねました。昭和3年(1928)の建築とは思えない、とてもおしゃれな建築です。設計はアントニン・レーモンド。杉皮張りで仕上げあれた印象的な市松模様は日本的で、それでいてモダンな造りとなっています。レーモンドにとっても転機となった重要な建築です。

英国大使館別荘記念公園

英国大使館別荘記念公園  撮影:2022.08.12
  • 名称:英国大使館別荘記念公園
  • 建築:明治29年(1896)

 イタリア大使館別荘記念公園から徒歩5分ほど、今度はかつての英国大使館の別荘を訪ねました。イタリア大使館別荘と異なって非常にスタイリッシュな印象を持たせます。一方で近くで見るとあくまで和風建築のようでもあり、不思議な建築です。この別荘は元々は英国の外交官サー・アーネスト・メイソン・サトウ(Sir Ernest Mason Satow)の別荘。奥には彼が東京・染井村の植木屋である伊藤小右衛門に相談して造園した庭があり、現在でも滝石組が残っています。

華厳の滝

華厳の滝  撮影:2022.08.12

 華厳の滝は修学旅行で訪れて以来かもしれません。久しぶりに見ますが、やはり雄大な滝は迫力があります。さすがは日本三名瀑の一つです。

 2日目は予定を変更して奥日光に行きましたが、どれも魅力的な場所ばかりでした。本当であれば、中禅寺(立木観音)や二荒山神社中宮祠も訪ねたかったのですが、時間がなく断念。次回訪れるときはそちらも行ってみたいですね。