まだ知らぬ、日本を訪ねて

趣味の日本庭園や近代建築の紹介ブログです。

令和2年11月 犬山散策

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犬山城」 撮影:2020.11.23

 11月下旬、かねてより行きたいと思っていた犬山を散策してみました。犬山と言ったら日本最古の現存天守といわれる「犬山城」が挙げられます。しかし、犬山城以外にも色々と見どころが多い町でした。

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令和2年11月 鳳来峡散策

 

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湯谷温泉 浮石橋からの眺望」 撮影:2020.11.15

 11月初旬、特急伊那路天龍峡へ向かう途中、車内にて「鳳来峡」の紹介アナウンスがありました。

 鳳来峡はJR飯田線湯谷温泉駅付近から柿平駅付近にかけて続いている宇連川沿いの渓谷です。紅葉も本格的になってきたので、今回は湯谷温泉駅から三河槙原駅までの区間を散策しました。

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令和2年11月 天龍峡散策

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天龍峡」 撮影:2020.11.01

 土曜日、所用で地元の駅周辺を散策していると、樹木が色づいているのに気づきました。そろそろ紅葉の季節かなと実感したので、妻に提案して日帰りで行ける天龍峡へ散策に出かけました。

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六義園【訪問編】

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六義園」 撮影:2017.05.05

庭園情報

江戸に残る和歌を主題とした名園

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六義園」 撮影:2017.05.05

 東京・駒込。ここに五代将軍・徳川綱吉公の御側御用人として頭角を現し、老中格まで上り詰めた甲斐甲府領主・柳沢吉保卿が築いた名園・六義園があります。

 六義園は和歌を主題とした庭園であると言われています。なるほど、確かに和歌の世界を再現しようとしています。但し、和歌で歌われる内容は様々です。和歌の浦、吉野、唐土、日本神話。訪問した人の教養が試される庭園とも言えます。

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旧安田庭園【探訪編】

名園五十種

 以前、肥後細川庭園でも取り上げました『名園五十種』に、安田本邸の庭園が紹介されています。

大川端の安田邸は舊と備前候池田家の邸趾でその庭園の幽邃淸雅なるは夙に東都好庭家の稱讚嘖々たる所の一箇の名勝である、

近藤正一(1910)『名園五十種』p15

  『名園五十種』の著者、近藤氏が大きく持ち上げる旧安田庭園。文章のみの描写の為、今回も場所を推測しながら巡っていこうと思います。

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小石川後楽園【訪問編】

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小石川後楽園 渡月橋大堰川 通天橋からの眺望」 撮影:2017.05.04

庭園情報

東京を代表する都心の大名庭園

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小石川後楽園 蓬萊島」 撮影:2017.05.04

 巷では「世界的名園」と呼ばれています。東京、小石川後楽園。庭園の名前が地名や駅名、遊園地、そしてかつての野球場の名称にも使われている、東京を代表する大名庭園です。元々は徳川御三家の一つ、水戸徳川家上屋敷だった土地。三代将軍・徳川家光公や水戸徳川家の初代当主・徳川頼房卿、水戸黄門でもお馴染みである徳川光圀公等が作庭に関わった庭園。明治維新後は大日本帝国陸軍の東京砲兵工廠の敷地となり、外国人の接遇施設としても使われることで、世界的にも有名な庭園となりました。現在は東京都が管理し、一般に公開されています。

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有栖川宮記念公園【訪問編】

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有栖川宮記念公園」 撮影:2018.11.25

庭園情報

元は有栖川宮御用地

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有栖川宮記念公園 有栖川宮熾仁親王殿下騎馬像」 撮影:2018.11.25

 東京・広尾。駐日ドイツ大使館に隣接する傾斜地に、その公園はあります。筆者は東京都立中央図書館への通り道として、初めてこの公園を訪ねた時の衝撃を今でも忘れられません。東京の公園というものは、かくもこのように歴史を感じさせるものなのかと。

 江戸時代は盛岡南部家下屋敷であり、明治維新後は有栖川宮御用地、高松宮御用地となり、その後高松宮殿下のご厚意で東京市へ下賜された公園です。

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