まだ知らぬ、日本を訪ねて

趣味の日本庭園や近代建築の紹介ブログです。

須藤公園【訪問編】

f:id:m00611108:20200823175732j:plain

「須藤公園」 撮影:2018.11.23

庭園情報

閑静な住宅街にある「庭園」

f:id:m00611108:20200823175805j:plain

「須藤公園」 撮影:2018.11.23

 東京メトロ千駄木駅から程近い場所に、須藤公園はあります。公園とは言っても、内実は日本庭園そのもの。庭園の起源は加賀大聖寺領前田家の下屋敷であり、その後品川子爵邸、実業家の須藤家の所有となったのち、東京市へ寄付されました。小規模ながらもかつての大名庭園の雰囲気も残しつつ、地元の子供の遊び場ともなっている「庭園」です。

続きを読む

辻家庭園【訪問編】

f:id:m00611108:20200816223156j:plain

「辻家庭園 大滝」 撮影:2018.11.16

庭園情報

  • 名称:辻家庭園
  • 旧称:横山男爵家別邸
  • 作庭:七代目小川治兵衛
  • 完成:明治後期~大正初期
  • 備考:金沢市指定名勝(庭園)及び国登録有形文化財(建築)

金沢にある、植治の「イングリッシュ・ガーデン」

f:id:m00611108:20200816232014j:plain

「辻家庭園」 撮影:2018.11.16

 金沢の庭園はどれも鮮烈な印象を与えてくれます。兼六園、玉泉園、玉泉院丸庭園などがその筆頭です。先述の庭園はいずれも近世に作庭された庭園ですが、今回紹介する庭園は明治時代後期から大正時代に七代目小川治兵衛により作庭された辻家庭園。元は加賀前田家家老を輩出した名門家であり、維新後は北陸の鉱山王としても名を馳せた横山男爵家の別邸です。

 本来は広大な敷地を誇っていた横山男爵家の別邸も、時代を経る毎に縮小を重ねました。現在は大滝を中心とする部分のみが残っています。しかし、残された部分こそ、この庭園の核となる部分。英国風自然庭園の影響を強く受けた、金沢の近代日本庭園です。

続きを読む

長府庭園【訪問編】

f:id:m00611108:20200812215003j:plain

「長府庭園」 撮影:2019.05.04

庭園情報

 令和元年5月のゴールデンウィーク山口県の長府を訪ねました。長府には長府毛利邸の日本庭園もありますが、長府庭園の方が規模の大きい庭園となります。平成5年(1993)に一般公開が開始されたため、また「城下町長府」からも若干離れているため知名度はそれほど高くはありませんが、恐らく起源は江戸時代からの庭園であり、近くに来たら是非訪ねたい庭園です。

続きを読む

鶴舞公園 日本庭園【訪問編】

f:id:m00611108:20200812223548j:plain

鶴舞公園 胡蝶ヶ池」 撮影:2019.12.15

庭園情報

名古屋が誇る近代公園

f:id:m00611108:20200814171636j:plain

鶴舞公園 噴水塔」 撮影:2019.12.15

f:id:m00611108:20200814172131j:plain

鶴舞公園 奏楽堂」 撮影:2019.12.15

f:id:m00611108:20200524215758j:plain

名古屋市公会堂」 撮影:2019.12.15

f:id:m00611108:20200814172514j:plain

鶴舞公園 普選記念壇」 撮影:2020.08.13

f:id:m00611108:20200812224030j:plain

鶴舞公園 胡蝶ヶ池」 撮影:2019.12.15

 JR・地下鉄鶴舞駅を降りてすぐの場所に、鶴舞公園があります。明治42年(1909)に開園した名古屋市初の公園であり、公園内には整形式洋風庭園や噴水塔、奏楽堂といった洋風建築群、名古屋市公会堂や普選記念壇といった記念碑的建築、そして胡蝶ヶ池を中心とした日本庭園が存在します。 この日本庭園、明治後期に築庭されたものですが、都会の喧騒を忘れさせてくれる落ち着いた庭園です。

続きを読む

楽寿園【訪問編】

f:id:m00611108:20200808115819j:plain

楽寿園」 撮影:2020.08.02

庭園情報

  • 名称:楽寿園
  • 旧称:小松宮三島御別邸
  • 旧称:李王世子垠殿下三島御別邸
  • 旧称:李王家三島御別邸
  • 旧称:緒明家三島別邸
  • 住所:静岡県三島市一番町
  • 備考:国指定天然記念物及び名勝

三島溶岩流を活かした庭園

f:id:m00611108:20200808120409j:plain

楽寿園」 撮影:2020.08.02

 平成28年5月、三島駅前にある楽寿園(旧小松宮三島御別邸)を散策しました。庭園の中心である小浜池は昭和30年代以降渇水状態が続いています。この時も池の底の溶岩が露出していました。庭園各所に点在する約1万年前の富士山の火山活動の痕跡に衝撃を受けながら、本来の楽寿園の姿に思いを馳せました。

 それから4年後の令和2年7月末、小浜池の水が満水となりました。満水状態となるのは9年ぶり、水位が2メートルを越えたのは50数年ぶりと言われます。今ではなかなか見ることのできない築庭当時の姿を一目見ようと思い、最寄りのJR三島駅を降りました。

続きを読む

大阪証券取引所ビル 旧市場館

f:id:m00611108:20200614231837j:plain

大阪証券取引所ビル 旧市場館」 撮影:2017.11.12
続きを読む

大阪府立中之島図書館

f:id:m00611108:20200614225626j:plain

大阪府中之島図書館」 撮影:2017.12.10