11月下旬、かねてより行きたいと思っていた犬山を散策してみました。犬山と言ったら日本最古の現存天守といわれる「犬山城」が挙げられます。しかし、犬山城以外にも色々と見どころが多い町でした。
旧磯部家住宅
- 名称:旧磯部家住宅
- 竣工:慶応年間(1865~1867)
- 備考:国登録有形文化財
旧磯部家住宅は幕末の慶応年間に建てられた商家です。本町通り沿いの主屋は2階建てではありますが、2階部分は1階に比べ低く作られています。いわば「中二階」のような形です。主屋の裏は平屋建てとなっており、当地では「バンコ二階」と呼ばれる造りだそう。なお、2階部分の天井が低く抑えられている構造は一般的に「厨子二階」と呼ばれ、京都や大阪(大坂)等の町家でもよくみられる特徴となります。
入館料は無料。部屋の中に上がることはできませんが、通り庭から部屋の様子を見ることができます。
犬山城
現存最古の天守が残る犬山城。規模としては比較的小ぶりながら、実戦に備えた雰囲気を持つ天守です。それもそのはず、ここは濃尾国境の地。当時の織田家にとって、ここは最前線に建つ要塞となります。
古城らしく、石垣は野面積み。味わいがあります。
犬山城の天守最上階からの眺望です。ここからは木曽川とその向こうの美濃国の街並みが見渡せます。この眺望、自然と町とが見渡せて、なかなかに良いです。
犬山城の内部も古風な様子が伺え、興味深く見学することができました。
継鹿尾観音 寂光院
紅葉の季節でしたので、犬山の紅葉の名所である「継鹿尾山 八葉蓮台寺 寂光院」を訪ねました。犬山城からは少し離れていましたので今回はタクシーを使用します。
寂光院を訪れた当時、まだ参道付近の紅葉は色づき始め、本堂は散り始めといった感じでした。なかなか、紅葉のタイミングは難しいですね。愛知県での紅葉の名所はそう多くないらしく、多くの人が寂光院を参拝するため、かなり混んでしまうとのことでした。
犬山遊園駅までの帰路
寂光院から犬山遊園駅までは徒歩にて向かいました。木曽川沿いの道路を歩いていきます。
木曽川沿いの風景はなかなか絵になると感じました。思った以上に見どころが多かった犬山。近いうちに、再度訪問したいですね。