本所相生署の一番長い日
東京都復興記念館に展示されている警察手帳。陸軍被服廠跡で発見された身元不明の焼死体にあったものです。この手帳により、焼死体は河本巡査部長であることが判明しました。
関東大震災が発生した日、その始まりは、いつもと変わらない日常から始まっています。今回は震災時、本所相生警察署の動きを複数の文献から追うことで、関東大震災の過酷さを追体験しようと思います。
続きを読む復興記念館は、震災記念堂建設にあたり収集した震災に関する資料を展示するために建設された展示施設です。元々は震災記念堂の一画に展示品を陳列する予定でしたが、展示品の点数が多くなり、とても間に合わないことから建設が決まりました。現在では関東大震災当時の状況を伝える絵画や写真、図表、犠牲者の遺品などが展示されています。後世の人々に伝えたいという、当時の人々の悲痛な思いが伝わってきます。
*1:東京震災記念事業協会清算事務所(1932)『被服廠跡』pp204
*2:東京震災記念事業協会清算事務所(1932)『被服廠跡』pp204
*3:社団法人日本建築学会(1997)『東京都復興記念館の保存に関する要望書』https://www.aij.or.jp/scripts/request/document/970325.htm(2023.08.27 参照)