まだ知らぬ、日本を訪ねて

趣味の日本庭園や近代建築の紹介ブログです。

<旅行記>令和5年7月 成田旅行 〜3日目〜

新勝寺 大本堂  撮影:2023.07.16

 成田旅行の3日目は、宿泊したホテルの庭園を散策した後、成田山新勝寺に参拝しました。

テルマイステイズプレミア成田の庭園

テルマイステイズプレミア成田の庭園  撮影:2023.07.16

 ホテルマイステイズプレミア成田は、元々は昭和60年(1985)に開業したホテルで、「成田エクセルホテル東急」などの名称で東急ホテルズが運営していました。平成30年(2018)に運営主体が変わり現在に至っています。ホテルの庭園は成田エクセルホテル東急の時代からあったもの。全体的に非常に調和のとれた、雰囲気の良い庭園です。

成田山新勝寺

 成田山新勝寺は、天慶三年(940)年に開山した真言宗大本山の寺院です。年間参拝客数は1,000万人を超え、初詣の参拝客数も1位2位を争っています。江戸時代には、歌舞伎の初代市川團十郎成田山に祈願した結果子宝に恵まれたことから、現在でも市川家から篤く信仰されています。

総門

新勝寺 総門  撮影:2023.07.16

 総門は、平成19年(2008)に開基1070年記念事業の一環として建立されました。まだ新しさが残りながらも、立派な門です。

仁王門

新勝寺 仁王門  撮影:2023.07.16

新勝寺 仁王池  撮影:2023.07.16

 仁王門は、天保二年(1831)に再建されました。現在では、国の重要文化財に指定されています。仁王門の後ろには仁王池があり、独特の雰囲気を醸し出しています。

鐘楼

新勝寺 鐘楼  撮影:2023.07.16

 鐘楼は、元禄十四年(1701)に建立されました。なお、鐘楼に吊らされている鐘は大本堂建立を記念して鋳造されたものです。

一切経

新勝寺 一切経堂  撮影:2023.07.16

 一切経堂は、享保七年(1722)に建立されました。現在では成田市文化財に指定されています。

三重塔

新勝寺 三重塔  撮影:2023.07.16

 三重塔は、正徳二年(1712)に建立されました。現在では国の重要文化財に指定されています。

大本堂

新勝寺 大本堂  撮影:2023.07.16

 大本堂は、昭和43年(1968)に建立された、現在の成田山を象徴する本堂です。初詣では全国でも1位2位を争うほどの参拝客が訪れる等の隆盛を誇るに相応しい大きな建築です。

釈迦堂

新勝寺 釈迦堂  撮影:2023.07.16

 釈迦堂は、安政五年(1858)に建立された、かつての本堂となります。大本堂建築の際、現在地に移築されました。

光明堂

新勝寺 光明堂  撮影:2013.01.12

 光明堂は、元禄十四年(1701)に建立されました。かつて本堂であった釈迦堂の前の本堂であり、国の重要文化財に指定されています。今回は猛暑のため訪ねませんでしたが、折角ですので10年前に訪問した時の写真とあわせて紹介します。

 予定ではこの後成田公園を散策しようと思ったのですが、あまりの猛暑であったため、やむなく行程を切り上げました。

弁財天堂

新勝寺 弁財天堂  撮影:2023.07.16

 弁財天堂は、元禄年間に建てられたとされる御堂で、成田山内でも最古の建築とされています。

成田エクスプレス

JR東日本 E259系電車 特急成田エクスプレス  撮影:2023.07.16

 帰路は成田エクスプレスを利用しました。成田エクスプレスは、成田空港と東京都心等を結ぶ空港アクセス特急列車です。現在ではスカイアクセス線を経由する京成スカイライナーの後塵を帰している状況ですが、東京都心の主要駅と乗換無しで行けるメリットは非常に大きい列車です。

 現在は国際空港、かつての主力産業の名残である牧場、そして古来からの霊場という、様々な顔を持つ成田。季節の良い時期に、もう一度行ってみたいです。