8日目 長府・下関
8日目は当初の予定を変更し、バスで長府を目指しました。萩が維新胎動の地であるならば、長府は文字通り、維新発祥の地となります。明治維新の激動は、ここ長府から始まったのです。
長府の後は赤間神宮・下関の唐戸地区の散策をしました。
8日目―① 長府庭園
長府庭園は、下関市初の回遊式日本庭園として平成5年(1993)に開園されました。想像以上に本格的な日本庭園です。起源は江戸時代からと思われますが、詳細は不明。自然主義的な築庭手法から、恐らく近代以後に大幅な改修が為されていることを伺わせます。一方で狛犬と石仏、羅漢が置かれている空間は、神仏習合の江戸時代のなごりがそのまま残されていると思われます。日本各地に、このような謎めく庭園はまだまだ残っているのでしょう。
城下町長府
長府庭園からバスで長府の城下町へ向かいます。長府は長州毛利家の分家である長府領主毛利家(長府藩)が統治した城下町です。幕末の大きな転換点であり、明治維新の始まりとも言える「功山寺決起」「回天義挙」は長府にある功山寺において発生しました。
赤間神宮は壇ノ浦の戦いで崩御された安徳天皇を祀る神社です。水天門が印象的ですが、昭和32年(1957)に建立で意外と新しい。安徳天皇陵のそばには「平家一門の墓」があり、ここがかつて天下分け目の古戦場であったことを生々しく伝えています。
唐戸レトロ
下関の唐戸地区は下関の中心地であり、九州への玄関口として栄えた地区です。近代建築が比較的に残っており、往時の繁栄ぶりが偲ばれます。
この日は予定を変更して長府に寄りましたが、思った以上に見どころが多く、もう一度訪れたいと思いました。この後、小倉へ向かい、GW旅行最後の日を迎えます。