まだ知らぬ、日本を訪ねて

趣味の日本庭園や近代建築の紹介ブログです。

令和4年11月 奈良旅行 〜2日目〜

奈良公園 浮見堂・鷺池  撮影:2022.11.22

 奈良旅行の2日目は、奈良公園の紅葉の名所や奈良ホテル、旧大乗院庭園等を散策しました。ちょうど紅葉の見ごろを迎えていた奈良は、本当にきれいでした。

奈良公園周辺

奈良国立博物館

奈良国立博物館  撮影:2022.11.22

 奈良国立博物館は、明治28年(1895)に帝国奈良博物館として開館した博物館です。設計は片山東熊氏によるもの。時間の都合で、今回は外観のみの見学です。

大仏池

大仏池  撮影:2022.11.22

 奈良国立博物館の次は、バスで移動して東大寺の大仏殿の北側にある大仏池を訪ねました。私も当日まで知りませんでしたが、奈良の紅葉の名所の一つだそうです。当日も楓や銀杏がきれいに色づき、池畔は銀杏の葉で黄色の絨毯となっていました。

東大寺境内

東大寺 境内  撮影:2022.11.22

 大仏池からは徒歩で奈良公園に向かいます。その途中、東大寺の境内を散策しました。境内の中もきれいに色づいていましたね。

吉城川

奈良公園 吉城川  撮影:2022.11.22

 吉城川は奈良公園内を流れる小川で、奈良公園屈指の紅葉の名所でもあります。今回は東大寺南大門前あたりを散策しました。まるで山奥の渓流や日本庭園の流れのような光景が広がっています。旅行前、事前に下調べをしていなかったので、眼前に広がる美しさに衝撃を受けました。

奈良町天神社

奈良町天神社  撮影:2022.11.22

 奈良公園周辺で昼食をとった後、浮見堂へ向かう途中にあった奈良町天神社に立ち寄りました。こぢんまりとした雰囲気の良い神社で、境内の紅葉がとてもきれいでした。

浮見堂・鷺池

奈良公園 浮見堂・鷺池  撮影:2022.11.22

 浮見堂は、奈良公園の鷺池に浮かぶ六角堂です。元々は大正5年(1916)に建てられ、老朽化のため平成6年(1994)に再建されました*1。近代からの景観ですが、奈良の雰囲気と合致する名所です。当日は、3~4組もの前撮り撮影が行われており、微笑ましい光景が広がっていました。

奈良ホテル

奈良ホテル  撮影:2022.11.22

 奈良ホテルは、明治42年(1909)に開業したホテルです。戦前は鉄道院・鉄道省直営の時代が長く、宿泊するには一定の社会的地位が必要だったなど、まさに「関西の迎賓館」としての役割を担ってきました。辰野金吾博士の代表作の一つでもあります*2。以前から気になっていた建築でしたが、本当に素敵なホテルです。館内の見学後、休憩を兼ねてホテルのカフェでお茶をおいしく頂きました。

旧大乗院庭園

旧大乗院庭園  撮影:2022.11.22

 旧大乗院庭園は、寛正六年(1465)から八代将軍・足利義政公の命により善阿弥が作庭したとされます。作庭は善阿弥の子である小四郎に引き継がれながら、長享三年(1489)に整備が完了したそうです。明治の廃仏毀釈により大乗院は廃寺となり、庭園は奈良ホテルのテニスコートやパターゴルフ場が設置されたりしましながら残されます。現在では国の名勝に指定され、江戸時代末期の絵図をもとに復元されました*3

 丁度見ごろを迎えていた奈良の紅葉。おかげで、すばらしい景色に出会うことができました。

*1:一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー『浮見堂』http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/02nature/07park/01north_area/ukimido/(2022.12.03 閲覧)

*2:奈良ホテル奈良ホテルヒストリー』https://www.narahotel.co.jp/history.html(2022.12.03 閲覧)

*3:奈良ホテル『名勝 旧大乗院庭園とは』https://www.narahotel.co.jp/daijyo_in_toha.html(2022.12.03 閲覧)