まだ知らぬ、日本を訪ねて

趣味の日本庭園や近代建築の紹介ブログです。

令和4年11月 奈良旅行 〜1日目〜

興福寺 北円堂  撮影:2022.11.21

 令和4年11月下旬、紅葉の時期を見計らって奈良へ旅行に行きました。折しも全国旅行支援キャンペーンの期間中であり、運良く割引を適用することができたため、活用させていただきました。

観光特急あをによし

近畿日本鉄道 観光特急あをによし  撮影:2022.11.21

 京都から奈良へは近鉄の観光特急あをによしを利用しました。あをによしは今年の4月に運行を開始した観光特急です。平日だったためか、運良く予約ができたため、初めて乗車しました。

近畿日本鉄道 観光特急あをによし  撮影:2022.11.21

 京都から近鉄奈良までの乗車時間はおおよそ30分程度。もっと乗り続けたいと思うほど、非常に贅沢な時間を過ごせました。

興福寺

興福寺  撮影:2022.11.21

 奈良に到着後、興福寺を参拝しました。興福寺天智天皇八年(669)に山階寺として建立したのが始まりで、飛鳥の厩坂への移転を経て、和銅三年(710)の平城京遷都で当地に移った、奈良を代表する寺院です。明治の廃仏毀釈で大きな打撃を受けましたが、以後は現在に至るまで徐々に復興を進めています。

南円堂

興福寺 南円堂  撮影:2022.11.21

 南円堂は、寛政元年(1789)に再建されたお堂です。西国三十三観音霊場の札所の一つにもなっているお堂であり、多くの参拝客が訪れます。

中金堂

興福寺 中金堂  撮影:2022.11.21

 中金堂は平成30年(2018)に301年ぶりに本格的に再建されたお堂です。残念ながら、現在はコロナ禍の影響で中に入ることはできず、外観のみの見学となります。

東金堂

興福寺 東金堂  撮影:2022.11.21

 東金堂は応永二十二年(1415)に再建されたお堂で、国宝に指定されています。興福寺と言えば、この東金堂と隣の五重塔を思い浮かべるほど、興福寺を代表するお堂です。

五重塔

興福寺 五重塔  撮影:2021.11.21

 五重塔は応永三十三年(1426)に再建された塔、東金堂と同様、国宝に指定されています。来年1月からしばらくの間、修復工事で素屋根に覆われるため、今回の訪問でその姿を見れて良かったです。

三重塔

興福寺 三重塔  撮影:2022.11.21

 興福寺には五重塔の他に三重塔もあります。鎌倉時代前期に再建されたとされ、興福寺に残る最古の建築の一つとなります。

北円堂

興福寺 北円堂  撮影:2022.11.21

 北円堂は鎌倉時代前期に再建されたとされ、三重塔と同様、興福寺に残る最古の建築の一つとなります。

湯屋

興福寺 大湯屋  撮影:2022.11.21

 大湯屋は、五重塔と同時期の応永三十三年(1426)頃に再建されたと考えられている建築。当時は風呂場として使われており、内部には鉄湯釜が残されているようです。敷地には庭園も整備されているように見えますが、残念ながら非公開のため、柵の外側から眺めるのみとなります。

東大寺

 興福寺の後は東大寺を参拝しました。東大寺は、神亀五年(728)に幼くして亡くなった聖武天皇の皇太子、基親王の菩提を弔うために造られた「山房」が起源とされています。その後、天平十三年(741)に発せられた「国分寺建立の詔」により大和国国分寺となり、後に東大寺と呼ばれるようになりました。

南大門

東大寺 南大門  撮影:2022.11.21

 南大門は、正治元年(1199)に再建されたもの。長い年月が経っていることを感じさせる、巨大な門です。

金剛力士

東大寺 南大門 金剛力士像  撮影:2022.11.21

 南大門には建仁三年(1203)に運慶らによって制作された金剛力士像が安置されています。その勇ましい立ち姿、まさに仏法の守護神にふさわしい迫力を感じさせます。

大仏殿

東大寺 大仏殿  撮影:2022.11.21

 大仏殿は、宝永二年(1705)に再建された世界最大級の木造建築です。大仏殿に大仏様、その大きさに圧倒されます。

二月堂

東大寺 二月堂  撮影:2022.11.21

 二月堂は、寛文九年(1669)に再建されたお堂で、修二会(お水取り)の舞台としても有名です。参拝したときは、ちょうど日が暮れはじめた頃で、ここから眺める奈良の夕暮の景色は素晴らしかったです。

 秋の紅葉が見ごろを迎えていた奈良。やはり心が落ち着きますね。