令和4年7月、都市対抗野球の応援の帰り道、東京ドームに隣接する小石川後楽園を散策しました。小石川後楽園の訪問は5年ぶりになります。
以前書いた記事もよろしければご参照ください。
小石川後楽園
東京ドームと小石川後楽園は、元は共に水戸徳川家の上屋敷であり、隣接した場所に存在しています。今回は小石川後楽園の東門から入園し、本来の順番である「内庭」から散策しました。
内庭
「内庭」は上屋敷の庭園であり、本来「後楽園」には含まれません。奥の後楽園とは少し雰囲気の異なる印象を感じることができると思います。
唐門
昭和20年(1945)、第二次世界大戦の空襲で焼失した唐門が令和2年(2020)に復元されました。この復元により内庭と後楽園の境界が明確になり、当時の様子がよりわかりやすくなったと思います。
木曽川・木曽山
唐門を抜けると中山道の木曽路を想起させる「木曽川・木曽山」を散策します。ここは日中でも日陰となっており、幾分か涼しさを感じることができます。
大泉水・蓬莱島
木曽路を抜けて進むと、琵琶湖を模した大泉水、そしてそこに浮かぶ蓬莱島を眺めることができます。蓬莱島は亀の形をした亀島。端にある大きな板状の石は徳大寺石と呼ばれ、水落石と蓬莱石を兼ねています。広大な大泉水と合わせて、小石川後楽園を代表する景観の一つです。
白糸の滝
白糸の滝は水戸徳川家六代当主・徳川治保卿により造られたとされます。令和2年(2020)まで長期にわたり改修工事が行われており、今回の再訪で初めて水の流れる白糸の滝を見ることができました。
八ツ橋
八ツ橋は伊勢物語のエピソードに由来する景観です。実際に八橋かきつばた園を訪ねた後にみると、感慨深いものがあります。
久しぶりに訪ねた小石川後楽園。唐門の復元と白糸の滝の改修工事が完了してさらに魅力的となっていました。今回は時間の都合で一部しか散策できませんでしたが、また近くを通ったら訪ねてみたいですね。