まだ知らぬ、日本を訪ねて

趣味の日本庭園や近代建築の紹介ブログです。

令和4年GW 長浜旅行 ~2日目~

「黒壁スクエア 北国街道の街並み」 撮影:2022.04.30

 GW2日目は初日の雨から一転して快晴。この日は豊公園や長浜の旧市街を中心を散策しました。

豊公園

豊公園 琵琶湖畔」 撮影:2022.04.30

豊公園 琵琶湖畔」 撮影:2022.04.30

 2日目の最初は旧市街に向かう途中にあった豊公園を散策しました。豊公園明治42年(1909)、かつての長浜城の場所に開設されました。琵琶湖に面した公園で、海のような琵琶湖の景色を眺めることができます。当日は湖畔に冷たい風が吹いており寒かったです。

長浜城歴史博物館

長浜城歴史博物館」 撮影:2022.04.30

長浜城歴史博物館 望楼からの眺望」 撮影:2022.04.30

長浜城歴史博物館 望楼からの眺望」 撮影:2022.04.30

 豊公園の散策中に長浜城歴史博物館にも寄りました。当初は寄る予定に無かったのですが、その存在感を無視することができず入館。長浜城歴史博物館はかつて長浜城が築城されたとされる場所に昭和58年(1983)再建された模擬天守であり、内部は歴史博物館になっています。羽柴秀吉公(後の太閤・豊臣秀吉公)の長浜城築城前後の湖北地域の歴史を知ることができるほか、天守からの長浜市街および琵琶湖を眺めることができます。

豊國神社

豊國神社」 撮影:2022.04.30

豊國神社 本社」 撮影:2022.04.30

豊國神社 稲荷社」 撮影:2022.04.30

 長浜にある豊國神社は、太閤殿下が薨去された後、京都の豊国廟に続いて慶長五年(1600)に建立されました。しかし徳川将軍家による政治体制の下で、長浜の豊國神社は京都の豊国廟とともに破壊されます。その後、寛政五年(1793)に「えびす宮」の建立を彦根井伊家より許され、太閤殿下の御神像を恵比須神の裏に隠してお祀りするようになりました。その後弘化三年(1846)に「豊(みのり)神社」、大正9年(1920)に「豊國神社」に改称し現在に至ります。長浜の発展のきっかけを作った太閤殿下を慕う長浜町民の気持ちが伝わってきます。

長浜旧市街の街並

 長浜の旧市街は伝統的建造物群保存地区にしていされていないものの、「黒壁スクエア」「ながはま御坊表参道」といった古い街並みが残る風情ある景観を楽しめます。

黒壁ガラス館

「黒壁ガラス館」 撮影:2022.04.30
  • 名称:黒壁ガラス館
  • 旧称:第百三十国立銀行長浜支店
  • 竣工:明治33年(1900)
  • 保護
    • 登録有形文化財「黒壁ガラス館本館(旧第百三十銀行長浜支店)」
    • 日本遺産「海を越えた鉄道」構成文化財

 黒壁スクエアの象徴的な建築である黒壁ガラス館。「黒壁スクエア」の由来ともなっています。元々は明治33年(1900)竣工の銀行建築で、その後長浜カトリック教会を経て現在はガラスショップとして活用されています。

黒壁スクエア

「黒壁スクエア 黒壁AMISU」 撮影:2022.04.30

「黒壁スクエア 北国街道の街並」 撮影:2022.04.30

 黒壁スクエアは北国街道沿いに続く古い街並みの総称です。平成元年(1989)に当時取り壊しの危機にあった「黒壁ガラス館」の保存・再生事業から始まり、周辺の古い街並みも合わせたまちづくりが大成功、今では滋賀県有数の観光名所として知られるようになりました。

長浜旧開知学校

「長浜旧開知学校」 撮影:2022.04.30

「長浜旧開知学校」 撮影:2022.04.30
  • 名称:長浜旧開知学校
  • 竣工:明治7年(1874)
  • 保護:国登録有形文化財「長浜旧開知学校」

 長浜旧開知学校は北国街道と駅前通りの交差点にある建築です。明治7年(1874)に竣工した学校建築で、その後当地に移築、大幅な改築を経ながらも現存している擬洋風建築です。現在ではレストラン、会議室などに使用されています。

湖北観光情報センター 四居家

「湖北観光情報センター 四居家」 撮影:2022.04.30

「湖北観光情報センター 四居家」 撮影:2022.04.30
  • 名称:湖北観光情報センター 四居家
  • 年代:江戸時代中期(1661~1751)
  • 改修:平成21年(2009)
  • 保護:国登録有形文化財「旧四居家住宅主屋」

 四居家は長浜市街の中でも最古級と言われる町家で、現在では湖北観光情報センターとして活用されています。江戸時代当時は油問屋を営んでいました。二階部分がかなり低く抑えられているなど、長浜の町家の伝統的な形式を今に伝えていることから国の有形文化財に登録されています。

ながはま御坊表参道

「ながはま御坊表参道」 撮影:2022.04.30

「ながはま御坊表参道」 撮影:2022.04.30

「ながはま御坊表参道 針屋橋からの眺め」 撮影:2022.04.30

 大通寺の表参道となる「ながはま御坊表参道」にも古い街並みが残っています。こちらも昭和50年代から車社会の進展、大型店の郊外進出で活気を失ったため、昭和63年から街並みの再生に取り組んでいる地区です。門前町の風情が感じられる良い商店街でした。

大通寺

 大通寺は真宗大谷派の長浜別院で、地元では長浜御坊の名で通っている寺院です。本堂や大広間は伏見城から移築されたと伝えられている他、含山軒庭園や蘭亭庭園は国の名勝に指定されているなど、見所の多い寺院となります。特に大広間は、寺院の建築とは到底思えない、威圧感にも似た雰囲気を感じさせる独特の空間でした。

大通寺山門

「大通寺山門」 撮影:2022.04.30
大通寺台所門

「大通寺台所門」 撮影:2022.04.30
  • 名称:大通寺台所門
  • 竣工:天正十六年(1588)と推定
  • 由来:伝・長浜城大手門を移築
  • 保護:長浜市指定文化財「大通寺台所門」
大通寺本堂

「大通寺本堂」 撮影:2022.04.30

「大通寺本堂」 撮影:2022.04.30
  • 名称:大通寺本堂
  • 竣工:明暦三年(1657)
  • 由来:伝・伏見城殿舎を移築
  • 保護:国指定重要文化財「大通寺本堂」
大通寺広間

「大通寺広間」 撮影:2022.04.30

「大通寺広間」 撮影:2022.04.30

「大通寺広間」 撮影:2022.04.30
  • 名称:大通寺広間
  • 竣工:江戸時代前期(1615~1660)
  • 由来:伝・伏見城対面所(謁見の間)を移築
  • 保護:国指定重要文化財「大通寺広間」
大通寺新御座

「大通寺新御座」 撮影:2022.04.30
金地墨画梅の図襖

「大通寺 金地墨画梅の図襖」 撮影:2022.04.30
大通寺含山軒庭園

「大通寺含山軒庭園」 撮影:2022.04.30

「大通寺含山軒庭園」 撮影:2022.04.30
  • 名称:大通寺含山軒庭園
  • 完成:江戸時代
  • 保護:国指定名勝「大通寺含山軒および蘭亭庭園」
大通寺学問所庭園

「大通寺学問所庭園」 撮影:2022.04.30
  • 名称:大通寺学問所庭園
  • 完成:江戸時代
  • 保護:長浜市指定名勝「大通寺学問所庭園」
大通寺蘭亭庭園

「大通寺蘭亭庭園」 撮影:2022.04.30

「大通寺蘭亭庭園」 撮影:2022.04.30
  • 名称:大通寺蘭亭庭園
  • 完成:江戸時代
  • 保護:国指定名勝「大通寺含山軒および蘭亭庭園」
大通寺公園

「大通寺公園」 撮影:2022.04.30
  • 名称:大通寺公園
  • 旧称:大通寺御裏庭園
  • 起源:江戸時代

長濱八幡宮

「長濱八幡宮」 撮影:2022.04.30

「長濱八幡宮」 撮影:2022.04.30

 長濱八幡宮は寺伝によると延久元年に創建されたと伝えられている、由緒正しい神社です。幾度の兵火に見舞われたため荒廃していましたが、羽柴秀吉公が長浜城主となると社殿の修理造営に尽力しました。そのためか、史実と異なるにも関わらず、長浜曳山まつりの起源を太閤殿下の長子誕生に由来することを公式に説明されています。

長濱八幡宮放生池

「長濱八幡宮放生池」 撮影:2022.04.30

「長濱八幡宮放生池」 撮影:2022.04.30

 境内の放生池は秀吉公が長濱八幡宮を再興させた際に造営されたものと推定されています。小規模ながらも桃山時代の豪健な石組に感心させられる庭園です。

長浜市曳山博物館

長浜市曳山博物館」 撮影:2022.04.30

長浜市曳山博物館」 撮影:2022.04.30

 日本三大山車祭りの一つと言われる、長浜曳山まつりについての博物館です。博物館の中には山車が展示されており、その絢爛豪華さを感じることができます。

 長浜は旧市街の街並みが特に有名ですが、豊國神社、長浜御坊、長濱八幡宮、長浜曳山まつりと他にも見所が多くあります。どこか華やかさを感じさせるのは太閤殿下の桃山時代の気風が色濃く残っているからなのかもしれません。