1日目―② 旧開智学校
旧開智学校は地元の棟梁が東京などの洋風建築を参考にして建設された擬洋風建築で、明治9年(1876)に建設されました。この建築様式は文明開化の音がする明治初期に多く建設されており、主に地元の大工さんたちが和風建築の技術で、西洋建築の特徴を見よう見まねで建設していったもの。旧開智学校はその代表例といえます。明治維新が日本の西洋化ではなく、西洋の日本化であるといえる代表例でもありますね。
特別展示室は唱歌室(音楽室)等に使用されていたとされ、当時の教室の様子を再現しています。こどもたちの歌声が聞こえてきそうな空間です。
他の部屋はテーマごとの展示室として活用されています。こちらも非常に雰囲気が良く、このような学校に通いたかったなぁ、と思いながら見学しました。ちなみに校長室では各時代の子供たちの絵が展示されていました。明治の子供たちの絵のハイレベルなことに驚きです。
旧開智学校の中で一番広い空間を有しているのがこの講堂です。他の教室とは違い、ステンドグラスを設けてより華やかな印象を与えます。旧開智学校の中でも1番好きな空間です。
旧開智学校の中には明治天皇御座所も存在します。明治13年(1880)6月に明治天皇は松本へ御巡幸されました。開智学校も御巡幸の中に含まれ、この部屋でお休みになられたそう。華やかさと威厳に満ちた部屋になっています。
1日目―③ 旧司祭館
旧開智学校に隣接して旧司祭館があります。明治22年(1889)に松本カトリック教会の司祭館として建設されました。様式としては「アーリー・アメリカン風」とされています。
こじんまりとしていますが、落ち着きのある良い建築です。
1日目―④ 中町通り
旧開智学校からバスで中心街まで戻り、中町通りを散策しました。思った以上に蔵造りの古い建築が多く残っていました。
散策の途中、中町通りにある「竹風堂 松本中町店」で休憩しました。中にある池庭がなかなか出来で、旅の疲れを幾分か癒してくれました。
1日目―⑤ リゾートビューふるさと
中町通りから松本駅まで戻り、宿泊地の長野へ向かいます。長野まではJR東日本の「リゾートビューふるさと」で向かいます。
途中の姨捨駅は日本三大車窓の一つと言われる場所です。雄大な眺望が楽しめる区間となります。ただ、意外と車窓の写真は撮るのが難しい。
こうして、GW1日目が終了しました。